看病記1

釣りを突然辞めたのには色々あって、色々と言うか理由はひとつなのだけれども、自分の奥様がガンになってしまったのだ。

 

奥様本人にも話したのだけれど、「ガン患者がいるのに1人遊びに行くのが悪いなぁ」という理由では無く、

自分の大事な人が、自分の生き死にを不安に思っているこの状態で、旦那が殺生をする遊びに出掛けるというのはとても楽しめそうにないのでやめたのだ。

 

仮にキャッチ&リリースで殺生をしないと言っても、「考え事」「心配事」を抱えながら夜通し海まで車を運転して、

船に乗ってイカを釣って、釣れたイカを可哀想だと泣きながらリリースする。

周りの奴にとっても得体の知れない変な奴だろう。

船長によっては、もったいないと説教をされたり、逃がすなら俺にくれと言われたり、

しかし、他人に譲った場合そのイカや魚は最終的には殺される運命になってしまい

自分が釣ってしまったことが結果的に彼の寿命を縮めてしまったと思い悔やむだろう

 

 

そんなこんなで色々思い悩むくらいならいっそ釣りはやめた方がいい。

とにかくやりたくないのだからお金を使って無理にやる事もあるまい。

 

大事な釣り道具は、釣りの好きな会社の後輩に全て譲る事も頭に浮かび、

「釣り道具を全部やろうと思う」と話したところ、ガッツポーズをして喜んでいたので、

これは早まってはいけないと思い直し、全部話は無かったことにしてやった。ははは。